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お名前シールでも子どもは成長する

毎週金曜日ブログ配信担当のmakanacoメンバー岸間です。

2月18日金曜日、LOHAS CLUBさん主催のオンライン収納セミナーで「子どもの片づけ」についてお話をさせていただきます。

LOHAS CLUBとは、健康と環境に配慮したパッシブデザインリフォームを首都圏で展開する株式会社OKUTAが運営する住まいとお客様の生涯サポートサービスです。住宅や暮らしに関するきめ細かなサポートを受けることができます。現在、15,000世帯を超える会員が加入。株式会社OKUTAで新築・リフォームをされてなくてもご加入できます。

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今日は、セミナーにちなんで子育てと収納のお話をしようと思います。

 

まだまだ寒い日が続きますが、もう少しで春ですね。

ご入学・ご進級で環境が変わり、暮らしに慣れるまでに何かと落ち着かない日々が続きます。

そんなバタバタの中、学用品が増えるたびにやらなければいけない作業。

「お名前つけ」

いちいち一つ一つに書くのは大変なので、多くのご家庭であらかじめ名前が印刷されたお名前シールを御用意されていると思います。

今日はそれを使った子育てと収納のお話をいたします。

 

★親が子どもに望むこと調査

今回、子どものお片づけのテーマでセミナーをさせていただくことになり、「親が子どもに望むこと」という言葉で検索をかけてみました。

すると、こんな調査結果を目にしました。

 

令和時代「親がこどもに望むこと」調査

1位「失敗しても立ち直れて成長できること」

2位は「自分の力で道を切り開けること」

(Woman.Excite令和時代「親が子どもに望むこと」調査【パパママの本音調査】Vol.388より)

これを岸間なりに解釈させていただくと、「自己肯定感と自己効力感」と言いかえることができるのかな?と思いました。

 

★自己肯定感と自己効力感とは?

ビリギャルで有名な坪田先生の著書『どんな人でも頭が良くなる世界に一つだけの勉強法』の中で分かりやすく表現されていたので、引用させていただきます。

”自己肯定感はどんな自分も丸ごと受け入れるという姿勢のこと。自分は大丈夫だと思える姿勢。

自己効力感は「成功する自分」をいつもきちんとイメージできること。この気持ちは自分の枠をはずすことにつながり、何かに取り組むときの「根拠のない自信」となる。

どちらも大切なエネルギーの源”

(途中省略しています)

 

★わかっちゃいるけど…

ありのままでいいと子どもの自己肯定感を伸ばす言葉かけが大事というのは、もはや常識となりつつあります。

でも、その一方で

「それはわかっているけど、褒めてばかりはいられないから困っている」

「がんばって褒めて育ててるのに、こどもはいつも自信なさげ」というお母さんたちの悩みの声も聞こえてきます。

いつでも無条件にこどもを信じ、愛することは大切なこと。

でも、その気持ちのままに日常生活を送るのはなかなか難しいものです。

親だって人間です。

「やりなさい」と言ったことをやらないなんて日常茶飯事。

約束を破られれば腹が立つし、叱らなければいけないこともあります。

勉強も習い事もそこそこで子ども自身が何かに自信を持っているようには思えないし、ハッキリ言って何かに秀でているようには見えない…。

こどもの将来を思えば「いいよいいよ君はできるよ。君の気持ちはわかるよ」と言っていられないのが現実。

 

★特別なことはしなくていい

では、どうしたら自己肯定感や自己効力感を育める親になれるのか。

これを書いている岸間も子育て真っ最中。

まだまだ試行錯誤の連続ですが、片づけのプロとして数々の現場を経験することでなんとなくわかってきたことがありました。

そこで、冒頭で話したお名前シールの登場です。

お名前シールを自分で取りだし、学用品に貼り付け、使ったものを元に戻すという行動が完了できること。

簡単なことですが、この小さな「できる」の積み重ねが子どもと親の関係性を変え、こどもの自己肯定感や自己効力感をのばします。

 

★具体的にすることは?

お名前シールの収納場所をリビング収納など、「こどもがやろう!」と思ったらすぐに行動できる場所を定位置にしましょう。

収納場所の高さは、子どもの目線の位置。

そして収納方法。

一目でわかり、取り出しやすく戻しやすい収納にする。

本当に些細なことですが、こんなふうにしているだけで、

①持ち物に自分でシールを貼る(準備)

②使ったものもは元に戻す(後片づけ)

「準備」と「後片づけ」という生きている限りずっと必要な習慣が身についていきます。

 

★どこにどうやっておくかで互いの気持ちが変わる

こんな習慣ができるようになると、親は褒めなきゃと努力しなくても自然に褒め言葉が出ます。

さらに、自分で準備をし、使ったものを元に戻すことまで完了させたことに自然と感謝の気持ちも伝えたくなります。

これだけで親の気持ちもこどもの気持ちも変わり、関係性が変わっていきます。

 

これが、シールのある場所を探し出さないと見つけられない場所にあったとしたら、こどもに自分でやってもらうようにするのも一苦労。

何度言ってもやらなくて、結局夜遅くに親がやる…。

→親:子どもを信じる気持ちがなえる?

もしくは、貼るところまではやったものの、シールを探し出すのに引っ張り出した他の物は置きっぱなし。

使ったシールも置きっぱなし。

これではせっかく子どもが自分で準備まではできても、褒める気にもなれず「使ったものは元に戻して」と小言まで言いたくなってしまいます。

→こども:「自分はできる感」感じられず?

 

★大事なことは、日々の暮らしの中にある

こどもの片づけのゴールは、きちんと部屋が整頓できるようになることではありません。

親がこどものペースを信じて見守れる環境にすること。(自己肯定感を育む)

子どもが「自分はできる」と思える環境にすること。(自己効力感を育む)

 

学校の勉強や、習い事、塾で秀でなくても、この体験の積み重ねができる環境は家の中で作れます。

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