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「片づけ苦手」は思い込みかも?
毎週金曜日ブログ配信担当の岸間です。
今日は思い込みついてのお話です。
日々お客様のお片づけサポートに伺っている私たちですが、お客様の9割の方が口にするセリフがあります。
それは「片づけ苦手です」
片づけをプロに依頼されているのですから、当たり前と言っては当たり前なのですが、その自覚は思い込みであることが多いと感じています。
★なぜ自分のことを片づけ苦手だと思ったのか?
新聞にこんな相談が寄せられていたのを見ました。
「片づけが苦手。テレビ番組や雑誌で手順は学んだが物が捨てられない」
回答者は「私、失敗しませんから」のセリフで有名な脚本家さんです。
その脚本家さんも片づけが苦手とのこと。
先輩脚本家の向田邦子さんが自分の書いた何百もの台本を全部捨てたというのを聞き、マネして捨ててみたけど結局夜中にゴミ置き場から持ち帰ったという話。
そしてそんな捨てられない自分のことを「貧乏性」と表現されていました。
★それ、私でも躊躇します
片づけの仕事をしていると、仕事以外の場面でも「捨てられない相談」をされることがあります。
「子どもの作品が捨てられない」
「写真が捨てられない」
「○○からもらったぬいぐるみが捨てられない」
「昔買ったシャネルのスーツが捨てられない」
「嫁入り道具の家具が捨てられない」
これ、整理収納アドバイザーの私でも「使ってないから捨てる」とは簡単に言えない物ばかりです。
★物を捨てる難易度
「ときめき」で有名な近藤麻理恵さんは、「物を捨てる難易度」についてこんなふう言っておられます。
機能的価値(使える)
+
情報的価値(有用である・情報が詰まっている)
+
感情的価値(思い入れがある)
×
希少性(替えがきかない・手に入りにくい)
この数値が高ければ、高いほど物を捨てる難易度が高くなる。
まさに前述の脚本家さんの台本は、機能価値以外はすべて当てはまりそうです。
そうなんです。
捨てるにはとても難易度が高い物なんです。
この難易度の高い物が捨てられないことが理由で、自分のことを「片づけが苦手」「貧乏性」と思い込んでしまうのはとてももったいないのです。
★お片付け初心者さんは、簡単なものから
まずは思い入れのない物、買おうと思ったらもう一度買える物から始めてみましょう。
具体例をいくつかご紹介します。
〇食料品
冷蔵庫や食品庫に賞味期限の切れた食品、食べる気になれない食品はありませんか?
食べる気になれない未開封の食品は、捨てずにフードバンクに寄付という手もあります。
開封済みの物は、アレンジの仕方を調べてみても食べたいと思わなければ、「この味は好みじゃないと教えてくれえてありがとう」と一言添えてさよならしましょう。
〇下着類
ユニクロのヒートテックやブラトップなどペラペラに薄くなった物が引き出しの中を占領していませんか?
人前でははけない毛玉だらけの靴下やタイツは?
ユニクロや無印など着やすい下着類を販売してくださる会社は、ありがたいことに毎年グレードアップした商品を大量に販売してくれます。手軽にいつでも入る品物です。
どうせ購入するなら着古した物を手放し、数や色などの必要数を確認して、気持ちよく新しい物を迎えましょう。
〇文房具類
何人に手紙を書かないとなくならない大量のレターセットや鉛筆などはたまっていませんか?
こちらも文房具が不足している国に寄付したり、ワクチンに変えることができます。
〇手芸用品
いつかはやろうと思いつつ、結局やらない・・・。
できない自分を責めるより、気持ちよく手放して違う趣味を探しましょう。
手芸用品の買取をしてくれるリサイクルショップもありますよ。
〇香りや使用感が好みと合わなかった洗剤類
地球になるべく負担をかけない捨て方や別の利用法などはネットでちょこっとググれば出てきます。
他には、紙袋、空き瓶、保存容器、もう何年も使っていない水筒、使い古しの歯ブラシ、もはやどこにつなげるコードなのかわからないコード類など
こんなの捨てたところで部屋は片づかないと思うかもしれませんが、捨てる練習にはもってこいです。
まずはこれらで成功体験を経て、「片づけ苦手」の思い込みを排除出来たら、思い出の品も自分なりの基準で手放すか残すか、気持ちの良い判断ができるようになります。
★一人一人に合ったお片づけ
ちなみに、新聞の相談コーナー回答者の脚本家さんのお友達の中で一人だけ片づけられるようになったお友達がいるそうです。
その方がどんな方法を取ったかというと「プロに依頼した」そうです。
三日間徹底的に物を捨てるテクニックを付きっ切りで指導してくれたとのこと。
「片づけ苦手」は思い込みです。
Makanacoでは経験豊富なスタッフが、お客様の停滞ポイントを分析し、片づく仕組みを作ります。
季節のいいこの時期に始めてみませんか?