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分けるから捨てられる。分けないから捨てられない。
金曜日ブログ配信担当の岸間です。
今日は、お片づけのお悩み事ナンバー1「捨てられない問題」について、なぜ捨てられないのか、どうやったら気持ちよく捨てられるのかについて、お話ししようと思います。
★プロは物を捨てるのが得意か?!
私はこんな仕事をしているので、さぞや物を捨てるのに躊躇ない人間だと思われがちですが、いやいやなかなかの躊躇っぷりです。
クローゼットを開けて、これしばらく着ていないな~と思っても、すぐに判断できません。
1年着ていないものは捨てるというプロもいますが、私はすぐにはさよならできません。
じゃあ、そんな私がどうやって片づいた暮らしを維持しているのか、お客様のお宅をどうやって片づいた状態に導いているのか、そんなお話ご紹介します。
★「捨てる」思考に到達するには段階がある
片づいていないお家の状態は、ただ漫然と物を所有しているだけの状態、使う物も使わない物もすべてが混ざってしまって全部必要そうに見える状態です。
なので、たとえ一瞬「要らない」と思えても、「もしかしたら必要かも?」と揺り戻され判断が鈍ります。
(だいたいこの繰り返しで、頭が疲れてしまい、片づけが嫌になってきます)
このような状態では「捨てる」という判断に思考が到達しないので、当然「捨てる」という行動にいきつきません。
また、普段決断するのが不得意な人がすぐに判断できるときは、心が暴力的になっている時でもあります。
「もうこれいいや!捨てちゃえ!」的な。
でも、それは必ず「あー捨てなければよかった」の後悔の感情を生みます。
「捨てるの苦手さん」が物を後悔の念を抱かずに気持ちよく捨てる状態に持っていくためには、「分ける」を繰り返し、思考を段階的に「捨てる」にもっていくこと。
これしかありません。
★まずは「分けてみる」
例えば、引き出しに大量に入っている靴下。
捨てる?捨てない?なんてハイレベルなことを考えずに、一旦全部出して、まずは分けてみましょう。
step1,「種類」に分けてみる
短い物、長い物、カラフルな物、仕事用、プライベート用などなど。
自分が朝、靴下を選ぶときに選択肢に入るものを同じ種類として分けるイメージです。
step2,「普段履いている」、「普段履いていない」に分ける
次に、種類に分けた物を、履いているものと履いていないものにそれぞれ分けてみます。
(リアルにいつどこで履いたか「だけ」を思い出す)
そして、履いている物だけを種類ごとに、きれいに畳んで引き出しに戻します。
step3,「普段履いていない」の中から、「普段履いていないけど手放しにくい」を分ける
さて、ここからが大事なところ。
履いていない物を改めて見てみると、履いていない理由が見えてきます。
①なんとなく履き心地が悪い
②かかとがすぐに脱げる
③うっすら穴が開いている
④色が服と合わせずらい
⑤好きじゃない(でも、新品)
⑥予備として持っている
⑦特別な時にしか履かない(例:スキー用・発表会用など)
などなど
とはいえ、履いてない理由が分かったところで、手放しにくい物(⑤.⑥.⑦)がありますので、更に分けていきます。
step4,「普段履いていないけど手放しにくい物」から「普段は履いていないが残しておきたい物」、「残しておきたくないが捨てにくい物」に分ける
普段は履いていないけど残しておきたい物(⑥、⑦)は、残したいので取っておきます。
最初に収納した普段使っている物とは分けて、別の場所に収納します。
(例:スキー用の靴下はスキーグッズや雪遊び用レジャーグッズと一緒に。発表会用の靴下は、ジップロックなどに入れて発表会用のワンピースのハンガーにクリップなどでくっつけておく、ストックはストックと分かるようにして別の場所に収納など)
step5,「残したくないが捨てにくい物」は「売れる物・ゆずれる物」として分ける。
さてさて、改めて残ったものをみると、自分にとっては必要のない物ばかりですが、⑤好きじゃないけど新品は、簡単に捨てられそうもありません。
①なんとなく履き心地が悪い
②かかとがすぐに脱げる
③うっすら穴が開いている
④色が服と合わせずらい
⑤好きじゃない(でも新品)
ということで、メルカリなどのオークションサイト・リサイクルショップ・寄付・欲しい人にゆずるなどの中から、手放すための行動が自分の性格にあった行き先を選びましょう。
(「高く売りたい」などの「思い」があっても、自分の「行動」が伴わなければ、ずっと家の中にいらない物が居座ります。そもそも物の手放しが不得意な人ほど、自分の普段の行動上で軽くできる現実的な選択を選びましょう)
分けた物は袋などにまとめ、フセンなどに「寄付行き」などと行き先を書いて、目につく場所に置いておきましょう。
step6,残った「普段履いていない物」から「すぐに捨てられる物」と「もう一回働いてもらって捨てるもの」に分ける
さぁ、ここまできて残ったものはというと
①なんとなく履き心地が悪い
②かかとがすぐに脱げる
③うっすら穴が開いている
④色が服と合わせずらい
捨てられそうと思う方は、そのままゴミ袋に。
いらないと分かっていても、すんなりゴミ袋にいれるのはなんだか忍びないという方は、最後にもう一度履いてみる!
それで、やっぱりしっくりこなければ(たいがいしっくりきません笑)、掃除用具として分けておきましょう。
気になったところをサッと拭いて、埃がついたものは気持ちよく捨てられます。
★分けた先に「捨てる」が現れる
分けて、分けて、分けた先に「捨てる」が現れます。
ただ物を見ただけで「必要ない!捨てる!」と割り切れる人なんて、そういません。
分けるから手放せる。分けないから手放せない。
これだけです。
分けるだけで、暮らしが楽になるまでの階段を何段も駆け上がったことになります。
とはいえ、一人でこの作業をし続けるのは疲れるもんです。
(読んだだけでも疲れたと思います?読んでくださった方ありがとうございます!)
プロと一緒に行えば、疲れが軽減できるのはもちろんのこと、不要になったものを手放すための手配やお手伝い、分けて残したものをより活かす収納システムも構築いたします。
気候の良い季節に私たちと一緒にやってみませんか?(^^♪