INFORMATION
洗濯物たたみと予定管理力~子どものお手伝いから得られること~
金曜日ブログ配信担当の岸間です。
今日は、こどものお手伝いと予定管理力について
★おうち時間割をつくる
現在中学2年生と小学6年生の子ども達が低学年の頃からやっていたことです。
新年度が始まり、落ち着いてきた時期(5月、6月)に「おうち時間割」を作っていました。
「おうち時間割」というのは、月曜日から金曜日までの下校から就寝までの過ごした方をこども自身に振り返ってもらい、おうちでの過ごし方を書いたものです。
★きっかけは…
当時の私の願望は、ただただ「自分の洗濯物は自分で畳んで欲しい!」でした。
なので、それぞれのかごを用意し、親が勝手に考えたタイミングで声掛け(なだめたり、すかしたり、時にはキレたり)したりしながら、習慣化をはかっていたのですが、なかなかうまくいかず、一人プンプンしていました。
どうすれば習慣化するのかな~と考えていたところに、たまたま新聞で教育評論家の親野智可等先生の記事を見つけたのです。
その記事には、
「「宿題したの?」というお母さんの問いかけに対して「あとで~」と答えるのは、子どもは本気で時間はいくらでもあると思っているから。まだ時間の見通しをつける力が不足しているこどもに「後でやる時間はない」ということを「視える化」してあげることが大事」と書いてあったのです!
「そうか!見通しがつけていないことで、いつすればよいのか自分で決めていないから行動化できないんだ!」ということに気づきました。
そこで、まずはこども達の頭の整理をしてみようと思い、こども達の行動をおうち時間割で「視える化」したのです。
★結果は?
「洗濯物たたんで!」といちいち私が言わなくても自分のタイミングでやってくれるようになりました。
★でも、それよりももっとすごいことが・・・
最初は、「ガミガミ言わなくてもお手伝いをしてくれるようになってほしい!」という動機でしたが、この「おうち時間割」を作ることで、こんな副産物がありました。
・所要時間の感覚を身に付けた。
(洗濯物を畳む時間はほんの2,3分でできることとわかるようになりました。やってみればすぐに終わるようなことはさっさと済ますようになりました)
・家事の流れを少し理解するようになった。
(1つ家事を担うようになると、見えてくるものがあるようです。例えば、ママが不在時に突然雨が降ったら、ベランダに干してある洗濯物を取り入れるとか)
・家事が自分に密接に関係しているということを理解するようになった。
(洋服をしわしわのままてきとうに畳んだら、自分が着るときもしわしわに…。しわしわが嫌ならきれいに畳まないといけないといとか)
・感謝の気持ちが芽生えた
(天候や行事の関係で私がこどもたちの洗濯物を畳むことがありました。そうすると自分の役割を代わってくれたという感覚になるのかかなり本気で感謝の気持ちを伝えてくれるようになりました)
・時間は有限だということが分かるようになった。
(一日があっという間に終わるということが分かったようです)
・自分が今日(今)やらなくてはいけないことが分かる。
(自分のやっていることを「視える化」したことで、頭の整理がついたようです)
・自分が今日(今)できないことがわかる。
(ならば、いつやるかもなんとなくわかるようになったようです)
つまり
予定管理力がアップする!
また、これに付随して、
習い事も自分の大事な時間を割いているという自覚ができるので、習い事を自分ごとと認識し、きちんと取り組めるようになった気がします。
★親の変化は・・・
・子どもたちの洗濯物が置きっぱなしになっていても、学校から帰ってきてからのスケジュールを子ども達が把握していることを知っているので、自分のペースでやるだろうと思え、うるさく言う必要がなくなりました。
・きちんとお手伝いしてくれる姿を何度も目にすることができるので、子どもたちを「すごい!」と思う気持ちが強くなりました。
★向き不向き
今でも子ども達は、おうち時間割づくりがあって良かったと言ってくれるのですが、子どもにとってはけっこう大変な作業です。
性格によっては、向き不向きがあると思います。
本気で嫌がったらアッサリやめてください。
お子様の意に反してまで、強制的にやらせなきゃいけないほどのことでもないので。
★ポイント
こどもが自分で日々の生活を振り返り、考えれば考えるほど効果が出ます。
(お母さんが口出ししてしまって、考えるチャンスを奪わないようにしてください)
★子ども達の頭の中
なるべくガミガミ言いたくない、
とはいえ、自主性に任せていてもイライラしてしまう…。
そんな時は、「おうち時間割」を一度作ってみてはいかがでしょうか?
子ども達の頭の中がのぞけるようで楽しいですよ(^^♪
★おまけ
今年のおうち時間割。
昔は土曜の午前いっぱいを使って書いていた作業でしたが、今となっては10分くらいで書けるようになりました。
(用紙は無料でダウンロードできるものを印刷して使っています)
二人とも自分たちのやりたいことで忙しいので、私が子ども達のスケジュールを教えてもらうのに役立っています(^^♪