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加水分解の仕業 久しぶりに使うモノは早目に点検を

土曜日ブログ担当の大熊です。

 

先月実家の片付けについて書きましたが、
荷物が増えてしまったため母のキャリーケースを借りて帰ったその帰り道での出来事

 

 

もうすぐ家に着くかなという頃、

キャリーのハンドルが突然ボロボロと崩壊し始めました(゚Д゚)

 

加水分解という化学変化による劣化です。

原因は湿気で、ポリウレタンやゴムなどの素材に水分が結びつくと化学分解が起き、その産物としてベタつきが出たり、素材が硬化することにより脆くなってしまう現象です。

保管状態により進行速度に差は出るもののこれは製造時から始まるもので、

特に高温多湿の日本は加水分解の進みが早いのだそうです。

 

おそらく母が最後に使ったのは45年前で、ほこりよけにビニール袋をかけて保管してありましたので通気が悪かったかもしれません。

 

側面のハンドルもヒビが入っている状態なので、同様に握れば間もなく崩れそうです。

 

メーカーに問い合わせ、上部と側面2か所のハンドル交換=8,800円の見積りで、

修理には1ヶ月ほどかかるとの事でした。

 

 

これから旅行や年末年始の帰省を考える時期ですが、コロナ禍を経て、大きなキャリーの出番は久しぶりになる方が多いかと思います。

外出先で困らないようお早目に一度点検されてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

この加水分解による劣化

同じ現象を、靴で2度見た事があります。

 

1度目は、数年ぶりに履いたブーツの底がパカっと取れた自分の経験(家を出てすぐのことだったので戻って履き替えられました…)

もう10年以上前のことですが恥

 

2度目はお葬式で参列者の方が歩いた後に道しるべのように黒いカスが点々と

見ていてこちらがヒヤヒヤしました

 

靴の場合は特に外出先で起こるとまぁまぁな大惨事ですので、お気に入りほど箱にしまい込まず、普段から履き回すことをおすすめします。

 

冠婚葬祭用など使用が限定的なものは、乾燥剤を入れたり収納場所に気をつけて、できれば時々点検されるといいですね。

 

 

その他レインウェアやバッグなど、久しぶりに出したらベタベタしたという経験はないでしょうか。

これも加水分解の仕業です。

 

遅かれ早かれこの加水分解は避けられない現象なのですが、

なるべく良い状態で長く使うためには

 

・使ったらしっかり乾かす

・しまい込まない

・収納場所自体を風通しよく整理しておく

 

 

以上3つを踏まえて

ある日突然お気に入りとの別れの日が来ることがないように、日常的に使えるモノはどんどん使うことが一番のおすすめです(^^)

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