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こどもたちの未来のお財布を守るゴミの話

金曜日ブログ配信担当の岸間です。

今日は、子ども達の未来とゴミについてのお話です。

 

先日、ゴミ清掃員で芸人のマシンガンズ滝沢さんのVoicyを聞いていたら、「分別をすると直接的に市民にお金が回る、貢献できる」という話をされていました。

その話がとても興味深かったので御紹介します。

 

★そもそもゴミの分別、削減ってなんのため?

ゴミの分別や削減をしたら、何がどうなってどんな効果が得られるのか具体的に考えたことはありますか?

私はというと…

正直に申しまして、深く考えたことありませんでした。

分別も削減も、ちゃんとすればエコ!程度…。

もし、私のような方がおられましたら、ゴミに対しての認識が少し変わると思いますので読んでいただけたら嬉しいです。

 

 

★エコだけじゃない!ゴミ分別で奨学金の元金や利息もなしになる?

滝沢さんによると、鹿児島県にある大崎町という町が大変すばらしいゴミの活動をしているとのこと。

大崎町は、14年連続でゴミのリサイクル率一位を達成しています。

2020年度のリサイクル率は83.1%。全国平均が20%なのでとんでもない数字です。

市民が出したごみの8割をただのゴミにせず、資源として再利用しているのです。

パーセンテージだけではしっくりこない方はこちらを

情報はこちらのYouTubeから→https://youtu.be/RGQS4F5lgxM

一番下の数字に注目です。

一人当たりのごみ処理事業経費は全国平均では16,400円なのに対し、大崎町では10,000円ちょっとです。

ゴミ処理に使われている税金の額が安い!

 

大崎町の取り組みのポイントは3つ!

①町民一人一人がゴミをきちんと分別し(分別はなんと27種類!ちなみに横浜市は10種類)、徹底的に再資源化して売却。

②また、分別したことで燃えるゴミの削減になり、最終処分場の寿命が延びることによって、焼却炉を持っていなかった大崎町でしたが、焼却炉を新たに作らずに済みました。

③さらに、資源ごみの売却益(年間500万~1000万)を原資に、こどもたちの奨学金の元金や利息をなしにするという官民連携のプロジェクトに取り組んでいます。

 

つまり、ゴミの分別・削減をすれば、ゴミ処理費用に余計な税金を使わなくてもよくなり、直接的に市民にお金が回り、次世代に貢献できるようになるわけです。

 

★灰は、何も生み出さない。

では、リサイクル以外に残ってしまった燃えるゴミはどうなるのかというと、横浜市や東京都の場合は焼却炉で灰になり、適正に処理した灰を海に囲いを作った廃棄物最終処分場に流しています。

横浜市のホームページから拝借しました

灰というのは、基本的には何も生み出さないそうです。

燃やすことで、最終処分場を圧迫するしかないわけです。(熱を再利用はしていますが)

その処分場がいっぱいになれば次の処分場を探さなければいけません。

新たな最終処分場をつくる場合には、多くの税金が使われます。

今の最終処分場を少しでも長く使うためには、私たちみんなが協力してごみを減らさなければいけません。

 

ゴミを分別、削減することで、今まで焼却につかわれていたお金が教育や福祉に回る。

ゴミ施設建設を含めたごみ処理にかかる費用は、市民の財産、私たちのお金に直結しているのです。

 

★こどもの未来のお財布を守ろう

今の子ども達が大人になる頃には、どんな職業があって、どんなお金の稼ぎ方をするのか、私には想像がつきません。

きっと今とはまったく違う世の中になっているでしょう。

 

未来の想像もできず、たくさんの問題を抱えている今の日本で、大人である私たちが子ども達の未来のお財布を守るためにできることは何なのか?

派手なイノベーションを起こすことはなかなか難しいけれど、日常の中でやれることはまだまだたくさんあると改めて思いました。

子どもたちの未来のために、暮らし、不要品、ゴミと真剣に向き合ってみませんか?

 

 

★オマケ

ゴミを燃やす上で大切ななのは高温で燃やし続けることだそうです。

焼却炉の温度を下げる原因は、ゴミの水分。

家庭から出る生ごみの80%は水分だそうです。

ただ灰になるだけなら、せめて発電量アップのために、水をよく切ってからゴミを出すことを心がけたいですね。

 

 

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