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小学生3年生までに育んでおきたい力

毎週金曜日ブログ配信担当の岸間です。

今日は、こどもの片づけについて

 

なにかと散らかりがちなこどもスペース。

何度言っても片づけようとしない。使わないおもちゃを手放そうとしない。

私も片づけ苦手だし…。このまま育つと(自分のように)片づけができない大人になってしまいそうで心配。

そんなお子様の将来を憂う親御さんも多いのではないでしょうか?

今日はそんなお悩みを抱えている方に、何をすれば片づけができる大人になるのか?

資格もいらない、親御さんが片づけ苦手さんでもできる方法をお伝えしたいと思います。

 

☆雑誌やSNSのオサレーな画像を目指すべからず

雑誌などの子どものお片づけ特集を見ると、木製の家具にまっ白な収納用品がうっとりする配置で並んでいます。

ときには、かごに写真を貼って、子どもが自分で戻せるような工夫をしていたりしますよね。

すっきり、おしゃれで、教育にも配慮された部屋。

あまりに素敵な空間に、片づけの仕事をしている私ですらうっとりしてしまいます。

が、子どもが小さい時にあんな素敵部屋を普通の人が作り上げるのは至難の業です。

っていうか、片づけ好きの私だってできませんでした。

 

☆息するだけで精いっぱいなんだよ!!!

あの素敵部屋は、片づけもおしゃれもすこぶる得意な人が、子どもに片づけができるようになってほしいと切に願い、他のことより優先度をぐんっと上げて一生懸命作った部屋なのです。

 

すごいんです!すごいレベルなのです!

(何で二回言った?)

 

ですが、

困ったことにあの素敵部屋が、頑張ればだれでもできて、さらに子どもが片づけ上手になる唯一の道筋だと勘違いしている方が多い!!

 

あんなふうに暮らしている人に必要以上に憧れ、

あんなふうになっていない自分の家を呪い、

あんなふうにできない自分を情けないと思う…。

 

 

私は声を大にして言いたい!

「あんなふうにできなくていいんです!!」

子どもに手がかかる時期というのは、ただでさえ生きてるだけで精いっぱいの時期。

(泣いて、笑って、飯食ってるだけで偉いのだ!)

そもそも片づけが得意でない人が、コロコロ変わるこどものおもちゃのためにオサレーな収納を作るだなんて時間と労力の無駄。

安全に配慮して、こどもが楽しそうに遊んでりゃOK!

がんばりどころは素敵なおもちゃ収納ではないのです。

 

☆大事なのは片づけられるメンタリティを育んでいくこと

私は、これまでたくさんの片づけの現場に携わらせていただいてきました。

その経験で分かったことは、片づけが苦手な人はこの二つの認識力が非常に弱いということです。

1,自分の持ち物は自分の意志の上に存在していることを認識する力

2,空間を正しく認識する力

部屋をわざと散らかそうと思っている人はいないんです。

・家に使ってもいない、好きでもない物が増えていることに気づきにくい。

・収納庫の適正量が分からず、物を詰め込みすぎることで、行動がしにくくなっていることに気づきにくい。

この二つの認識力が育っていないため、暮らしが不便に傾いていることに気がつくのに時間がかかり、気づいた時には物が増えすぎて途方に暮れてしまうわけです。

 

☆日々の暮らしで誰でも育てることができます

ではどうすれば、その力を育てられるのでしょうか?

やることは2つだけ。

1,自分の物は自分で買う習慣をつける

「自分が買えば物が増える。買わなければ物は増えない」という感覚を育てる。

自分の持ち物は自分の「買う・もらう」という意志の上でしか増えていかないという感覚をリアルに持てるようになることがゴールです。買い物はその力を養うのに良いトレーニングになります。

魔法のように親が勝手に子どもの持ち物を買い揃えない。ノート一冊、消しゴム一個でも子どもと一緒に買いに行き、こどもに選んでもらう。

どうしても都合が合わない時は、代理で買ってくるのだということをきちんと伝える。

ネット購入の場合も、こどもが寝静まってから親がやるのではなく、子どもと一緒に購入作業をしましょう。

 

2,楽しい行事の前に物の見直しをする

片づけは楽しいことのためにあるというマインドセットを身につける。

あらかじめ、「おもちゃの場所はここ。ここに入る量だけにしよう」と、スペースを決めましょう。

そして誕生日やクリスマス前など、オモチャが増える楽しい時期の前におもちゃの見直しをします。

大人だって楽しいことのためにはどんなにめんどくさいこともやる気が出るものです。子どもならなおさら。

でもだからといって、今あるスペースを超えるものを欲しがった時にがんじがらめに制限したり、手放したくない物をむりやり捨てさせたりするのはNG(内緒で捨てるのもNG)。

そんな時は、親子でどこか別の場所を確保できないか家中のスペースを一緒に探してみてください。

その行為が、スペースにも限りがあり、無限に物を増やせるわけではないことを子どもが知る機会となり、空間を把握する力が養われていきます。(もちろん徐々にです)

 

☆子どもの未来のために今できること

ぜひ、日々の暮らしからできることをしてみてくだい。

親がうっとりするような収納を作り上げられなくても、子ども達は片づいた部屋で暮らせる大人になれますよ。

 

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